こんにちは、関戸健二です。
今回はプロフィールと生い立ち、プロサッカー選手引退のこと、プロサッカー選手からなぜスパイスカレーのお店をやる事にしたかを書いていきます。
流通経済大学卒業後11年間プロサッカー選手としてファジアーノ岡山に在籍。
J2リーグ通算241試合出場。2022年シーズンで現役引退。
引退後はスパイスカレーのお店オープン予定。
幼少期に兄の影響でサッカーを始めました。高校までは全くの無名選手でプロになれるとは1ミリも思っていませんでした。大学では出れなくても良いからレベルの高いところでサッカーがしてみたいと思い、流通経済大学サッカー部に入部。
全国の強豪高校からプロを目指して選手が集まる全寮制の名門サッカー部。この中で精一杯やり切ってサッカー人生を終えようと思ってました。
しかし、一年生から2軍チームのJFLの試合に出場させてもらい、2年生ではトップチームで試合に出場させてもらえるまでになりました。この頃からプロになりたいという気持ちが芽生えました。
僕のことをとても評価してくれていたコーチに言われた言葉が印象的で、今でも心に残っています。「楽な道と厳しい道があったらどっちを選ぶ?」
「関戸はこのサッカー部に入るっていう厳しい道を選んだからプロになれるまで成長できたんだ。だからこれからも迷ったら大変な道を選べ」
プロの世界でやれる自信はありませんでしたが、この言葉を胸にプロの道に進みました。
プロ生活は怪我との戦いでした。
ルーキーの年に37試合3ゴールと一年目としては上出来のシーズンでした。プロ初ゴールを決めたホーム草津戦はサッカー人生で1番嬉しかったです。
その試合は調子が良くて何をしても上手くいく感じでした。しかし試合の後半に相手から強烈なタックルをもらい膝を痛めました。その後2試合ほど休みましたが、若さもあったし試合に出たかったので痛みを我慢して試合に出続けました。
騙し騙しやってはいたもののパフォーマンスは落ちていって、最終的には手術することになりました。プロ生活で膝の手術を合計4回しました。
自分の武器で1番好きだったドリブルで相手を抜く感覚が無くなっていき、思い通りのプレーができず完全に自信をなくしていました。
そんなときに助けてくれたのが妻でした。
結婚してから妻はアスリートの栄養管理の勉強をして食事で支えてくれました。
体が以前より動くようになりました。食事でこんなに変わるのかと思い、自分でも書籍を読み漁って栄養管理を徹底するようになりました。
すると当時の監督の長澤徹さんが試合に使ってくれるようになり、この頃から運動量が武器と言われるになりました。そこからは安定して試合に出してもらえるようになりました。
2021年夏前くらいからグロインペインという怪我をしました。くしゃみをしたり起き上がるだけで下腹部辺りに激痛がありました。痛み止めを飲んだりしながら試合に出れるチャンスがあるならと我慢して試合に出ていました。あと最終戦出れば全試合出場というところで、耐えられずに出場することができませんでした。
半年という長いリハビリを乗り越え復帰しましたが、4ヶ月で再発し再びリハビリ生活を送ることになりました。
その後復帰してからはもう全然体が動かなかったです。これではプロの世界でやっていけるパフォーマンスは出せないと思い、引退を決意しました。
なぜスパイスカレー屋か?
僕とスパイスカレーの出会いは大学生のとき、練習の帰りに仲間とたまたま入ったカレー屋さん。もともとはカレーが好きじゃなかったので、わざわざお店でカレーなんか食べたくないと思っていました。でもそこで食べたカレーは今まで食べたカレーとは違う綺麗なサラサラのルー。
こんな美味しいカレーもあるんだと思い、カレーが大好きになりました。
このときはスパイスカレーという言葉を知らず、お店で食べるカレーは美味しいんだという認識でした。だけどそんなことはなく、なかなか美味しいカレー屋さんを見つけられないでいました。
岡山に来てから約3年後、引っ越した家の近くのでカレー屋さんを見つけて入ってみたら大当たり。僕の求めていた美味しいカレーがありました。
このときから家のカレーは欧風カレーで好きなカレーはスパイスカレーだったということを知りました。
プロサッカー選手として食事管理を徹底していたので、好きな食べ物もサッカーのために制限していました。ラーメンも甘い物も揚げ物も大好きだけど食べないようにしていました。
何か物足りなさを感じる食生活の中でスパイスカレーが胃袋と脳も満たしてくれました。
スパイスカレーは体に優しく、スパイスにはあらゆる効能があり健康的です。奥深いスパイスカレーの世界にハマっていきました。
使う油や食材にもこだわりたい。
もっともっと体に良くて美味しいカレーが作りたいと思うようになり、自分でスパイスカレーを作るようになりました。
サッカーが上手くなりたい気持ちと同じで、美味しいカレーが作りたい一心で作るようになりました。
いつかカレー屋さんができたらいいなと考えていたものの、サッカー選手からカレー屋さんなんて大それた事言えないし、結婚してて子供も2人いて、自分には無理だろうと思っていました。
引退後の進路を考えたときに漠然とサッカー関係の仕事をするだろうと考えていました。サッカー以外の仕事も視野に入れて、クラブの方に相談させてもらいました。
だけど… いまいちピンとこなくて悩んでいました。
今まで小学校訪問で何回か「夢を持つことの大切さ」についての講演をさせてもらいました。
夢を叶えることは簡単ではなく、苦しいこともたくさんあります。
でも、挑戦しないと叶えられないし、夢を持っていれば苦しいことも乗り越えられるパワーを貰えます。ということを伝えてきたことを思い出しました。
妻にカレー屋さんをやりたいと伝えたところ、応援してくれると言ってくれました。自分ももう一回夢に挑戦しようと決意しました。
今までとは全く違う環境で、自分にとって一番厳しい道を選びました。
どうせやるなら岡山で。
岡山の方々に美味しいカレーと居心地の良い空間を提供できるように精一杯頑張ります。